商圏分析とは?分析を行うメリットや実際のやり方をチェック

こんにちは、CCCマーケティングの営業担当です。

今回は商圏内での売上をさらに高めたいとお考えの方に向けて、「商圏分析」とは一体何か、目的やメリット、実際のやり方などをご紹介していきます。

商圏分析を行うと、商品・サービスへのニーズを抱く生活者に対してより効率的にプロモーションが行えるようになるため、マーケティング効果が高まります。
商圏内の生活者や競合のデータを収集・活用して効率よく売上アップを目指すための商圏分析は、マーケティング実施の基礎となる情報であり、PDCAサイクルを確立するためにも役立つ分析法です。

関連記事:エリアマーケティングとは?活用例や戦略など押さえるべきポイントを徹底解説!

【目次】
▼商圏分析とは
▼商圏分析をする目的とは
▼メルマガの効果測定の方法
▼商圏分析はどんなメリットがある?
▼商圏分析のやり方



商圏分析とは

「商圏分析」とは、商圏とするエリアに居住もしくは訪問する生活者の属性や趣味・志向、競合の情報、人口動向や居住者の年齢層、再開発・都市開発計画などエリアの情報をデータに基づいて分析することです。
商圏とは自社・自店舗が影響を及ぼし、集客エリアとする範囲のことを指していて、「自社から半径5km以内」「自社から徒歩10分圏内のエリア」などと指定されます。

分析対象の情報は多岐にわたり、商圏に関わる人・競合・街・将来性など、商圏をトータルで分析します。該当する商圏内の情報を総合して定量的に分析する「商圏分析」を行えば、生活者のニーズやエリア特性に沿ったマーケティング施策の実現が期待されます。

 

商圏分析をする目的とは

それでは、商圏分析を実施する主な目的は次の3つです。
 

出店・店舗開発における事前調査のため

商圏分析は出店・店舗開発を実施するための事前調査を目的として行われることがあります。事前調査によって商圏内のニーズを知っておくことが安定的な経営につながると考えられるためです。

たとえば、新規出店する場合は、対象エリアの市場の規模や地理的な特徴を知り、生活者の流れなどを把握しておくことが大切です。店舗開発においても、商圏内の生活者にどのような商品・サービスへのニーズがあるのか、自社の商品・サービスは受け入れられるのか、という点を確認しておくと良いでしょう。

商圏分析にて商圏内市場のボリュームや地理的な条件、生活者のニーズを事前に把握しておけば、新規出店・店舗開発のための参考資料として役立つはずです。
 

長期的な売上の予測を立てるため

商圏分析は長期的な売上予測を立てるためにも実施されます。

商圏分析では、商圏内生活者の属性データから将来的な人の動向などを把握したり、駅・商店街の再開発の流れや、大型商業施設の出店・地理的変化によって起きる人の流れの変化などを予測する場合もあります。

商圏内の生活者動向や地理的な変化は売上に大きく影響を及ぼす要素であり、商圏分析を行うことで長期の視点から将来的な売上予測を立てやすくなります。
 

商圏内への理解を深め効率的なマーケティングへと活用するため

商圏内への理解を深め効率的なマーケティングを行うことを目的として、商圏分析が行われることもあります。
マーケティング対象とするエリアの中には、条件的に有利な場所・不利な場所があるので、商圏への理解を深めることは売上を効率的に高めるために欠かせないポイントとなるためです。

わかりやすい例として、たとえば商圏内で大きなシェアを誇る競合が半径1km以内にある立地では、売上をあげるのに不利な立地と言えます。強い競合が近隣にあるなら、競合店舗より魅力的な商品を揃えたり、価格を安くするなどの戦略が必要です。
その他、人通りの多さなどもダイレクトに売上へと影響する要素と言えます。

商圏分析を行い商圏内への理解を深めれば、売上アップに有利な場所・不利な場所が見えるようになり、安定的な経営を行っていくためにマーケティングで対策するべき課題も自ずと見えてくるでしょう。

 

商圏分析をすることで可視化できる項目

商圏分析を実施すると、次のような多くの項目が可視化されますが、可視化される項目は活用するデータの内容により異なりますので、代表的な項目についてご紹介します。
 

人口・人口特性・世帯特性など

商圏分析で可視化される代表的な項目が、「人口」「人口特性」「世帯特性」などです。単に商圏内の人口や世帯数が得られるだけでなく、性・年齢別の人口や世帯が所有している住宅の形式、同居している家族の有無なども可視化されます。

年齢や性別ごとの人口と生活者のライフスタイルの両方を紐付けることで、商圏内に居住している生活者の生活状況が見えてくるので、好まれやすい商品を仕入れたり、生活者の潜在的ニーズを把握するためにも役立つでしょう。

商圏分析では、人口・人口特性・世帯特性などにおいて実際の数だけでなく構成比も把握が可能です。
 

年収・消費支出

商圏分析では生活者の年収や消費支出を確認できることもあります。
ひとつ前の項目でご紹介した世帯特性と紐付けて検証することで、さらに生活者のライフスタイルを深堀できる要素です。

消費支出とは、「生活者の購買額や、購入と同時に徴収される消費税などの総消費額」の意味があるので、マーケティングにダイレクトに役立つ、生活者が実際に購買した商品・サービスという貴重な情報を把握できます。年齢や世帯特性、年収などと組み合わせて分析をしていけば、どのような層がどのような商品・サービスを好み購入するのか詳細にわかり、ターゲティングやプロモーションの実施のために活用できるでしょう。
 

趣味志向

商圏分析ではデータ活用によって生活者の趣味志向も可視化されます。
年齢・性別・世帯特性・年収が同じであっても、生活者はひとりひとり異なった趣味志向を持っているため一概には言えません。商圏分析の結果をより具体的なマーケティング施策へと落とし込むためには、上記の情報とともに購買履歴や趣味志向のデータを紐付けることが大切です。
 

都道府県ごとのデータ

ご紹介してきた可視化される項目は、人口・世帯数・生活者の特性などについて都道府県ごとのデータ・傾向を知ることができる場合もあります。商圏分析とは自社・自店舗の商圏内における情報を把握するための分析ですが、他都道府県と比較することで、対象となる商圏にどのような特性があるのかわかるようになります。

商圏内だけに焦点をあてているのみでは見えてこなかった特性も、他のエリアと比較することで見えてくることもあります。
生活者のライフスタイルを都道府県ごとで把握し、商圏内の隠れた特性を導き出すことも方法の一つです。

 

商圏分析はどんなメリットがある?

さまざまなデータを可視化できる商圏分析ですが、実施するメリットは主に次のとおりです。
 

1、店舗出店にあたり緻密な計画が立てられる

商圏分析をする最初のメリットは、店舗出店の計画・準備を緻密に行えるようになることです。

商圏分析により競合の数や立地、ターゲットが多く集まる場所、商圏内の生活者の属性などの情報を集めれば、「売上が上がる店舗」を作るための計画が立てやすくなります。

商圏を分析することで、良い条件の立地やプロモーション方法が明確になるため、立地選びから取り扱う商品の選定、新規オープン後の集客、さらには将来的な経営状況まで緻密な計画が立てられるようになり、初めてのエリアへの出店でも成功しやすくなるでしょう。
 

2、ターゲットとなる生活者が集まるエリアを把握できる

ターゲットとなる生活者が集まるエリアを把握できることも商圏分析のメリットです。

1つ目のメリットとしても少しご紹介しましたが、ターゲットとなる生活者が集まるエリアがわかれば、その後のマーケティング効率が高まります。

たとえば、ポスティングによるサンプル配布を行う際に、半径1km以内の住宅すべてに配布するよりも、半径2km以内のターゲット層が多く居住する住宅地に配布する方が効率的です。
プロモーションのターゲットとなるエリアを絞り込めば、コストを抑えながら大きな効果が期待できます。
 

3、品揃え・プロモーション方法を検討するために役立つ

商圏分析は、商品の品揃えやプロモーション方法を検討する際の参考資料としても活用できます。商圏に集まる生活者の属性や趣味志向にあわせて好まれやすい商品を取り扱ったり、プロモーション方法を選択することができるようになるためです。

たとえば、年齢層の高い女性が多く居住するエリアにおけるコスメ販売店であれば、単価が安い商品より、単価が高めのアンチエイジング商品を販売した方が良いと考えられます。さらにマーケティング施策においても、単価が高めのコスメであれば、多くの生活者にチラシを配布するより、年収の高い生活者が居住するエリアにサンプリングを行うほうが高い効果が期待できます。

商圏分析の実施は上記のように、店舗の品揃えやプロモーション方法を考える際の参考としても活用できます。
 

4、プロモーションのPDCAを実施する際の参考になる

最後にご紹介する商圏分析のメリットは、プロモーションにおけるPDCAサイクルを実施する際の参考になることです。PDCAサイクルを実現させるための「C(check)」でマーケティング施策を改善するためには、生活者のニーズや商圏内の変化に対応することが必要となります。

たとえば、これまで達成度が高かったマーケティング施策でも、商圏内の様子が変化すれば思うような効果が得られないこともあります。
商圏分析で商圏内の様子を把握しておけば、実行した施策と変化を照らし合わせ、より効果的なプロモーションへと改善され、PDCAサイクルを回しやすくなるはずです。
 

商圏分析のやり方

それでは、商圏分析の具体的なやり方について順を追って見ていきましょう。
 

STEP1:商圏内生活者・競合の情報を収集する

商圏分析を行う際には、まず商圏内の生活者や競合の情報を収集することから始めます。エリアの現状や将来的な変化などについての情報も収集しておきたいところです。

商圏内生活者の情報を自社内で行うのであれば、ポイントカードや顧客情報などのデータを使って集めます。自社で消費者の情報を保有していない場合は、外部企業から入手したデータや国の統計データなどを参考にしてみてください。商圏内に関するより多くのデータを集めることをおすすめします。
 

STEP2:生活者・競合情報のマッピング

商圏内生活者・競合のデータを収集したら、集めたデータを地図上にマッピングしていきましょう。もちろん自社・自店舗の情報もあわせてマッピングして、商圏内の情報を視覚的にわかりやすくしていきます。

参考:福岡 沿線居住者数ランキング
 

STEP3:統計データと照らし合わせて分析を行

商圏内情報のマッピングが終わったら、統計データと照らし合わせて分析を行います。

自社・自店舗にて収集した商圏データだけでなく、国勢調査のデータも合わせてより詳細な分析を行っていきましょう。
国勢調査のデータと組み合わせれば、人口比・年代・商圏特性などがわかりやすくなるので、統計データとの照合は商圏の特徴を把握するためのポイントとなります。

参考:全国のT会員概要
 

STEP4:商圏内の特徴的な情報をまとめる

マッピングおよび統計データとの照合から得られた分析結果をまとめるステップです。

商圏内に居住もしくは訪問する生活者にはどのような属性の人が多いのか、どこにどのような競合が存在しているのか、ターゲットとなる生活者はどの場所に集まる傾向があるのかまとめ、さらに対象の商圏は全国の他のエリアと比べてどのような特徴があるのかまとめていきましょう。
分析結果をまとめていくことで、商圏内の様子を客観的に把握できるようになるはずです。
 

STEP5:マーケティングのための活用法を考える

商圏分析の結果をまとめたら、まとめた情報を元にマーケティングのための活用法を考えます。分析結果を把握しただけでは売上につながりませんので、得られた結果をどのように活用していくことが効果的か手段を検討する必要があります。

たとえば、ターゲットとなる生活者が多く集まるエリアを中心にサンプルやチラシを配布する、新店舗出店なら今後の街の変化を見通して人が集まりそうなエリアを選ぶなど、タイミングや実施したい集客法、経営方針などによって実践するべきマーケティングは変わります。

現在の売上アップを目指すのか、長期的な安定を見据えるのか、新規の消費者を開拓するのか、目的に応じてマーケティングのための活用法を考えましょう。
 

STEP6:施策を実行しPDCAサイクルへと取り込む

商圏分析の結果からマーケティング施策を実行したら、PDCAサイクルへと取り込んで、より良い形に改善していきます。

長期的にマーケティングを成功させていくためには、実施した施策の良かったところと改善するべきところを検証して、次回の施策に活かしていくことが大切です。

もちろん、街や生活者の状況は時代とともに変化します。PDCAサイクルを作って都度見直すことは、商圏の変化に対応するためにも欠かせません。実践するごとに、より高いマーケティング効果を上げていけるよう、PDCAサイクルを意識していけるといいですね。

 

商圏分析で利用するデータの内容は重要

商圏分析の重要性やメリット、実際のやり方などについてご紹介してきました。商圏分析には商圏内の様子を知り効率の良いマーケティングを行えるようになるメリットがありますが、精度の高い分析を実施するためにはデータが最も重要です。

データの量が少ない、品質が低い、重複が多いなどの問題があると、商圏分析の精度も低くなってしまいます。精度の高い分析結果を導き出すためには、なるべく多く品質の高いデータを収集することが必要です。
ただし、企業のみなさま内で多くのデータを収集し管理、活用することは簡単ではありません。

CCCマーケティングでは、7,000万人を超える膨大な量のT会員データを保有しています。データの内容は、全国のT会員による実購買履歴・行動傾向・WEB行動・TV視聴傾向・人物属性などです。さらに、ライフスタイルアンケートの回答結果により趣味志向を把握し、「人となり」を可視化することも可能です。

さらに、郵送DMやメール、サンプリング、TSUTAYAおよび蔦屋書店による店頭プロモーションなど、分析結果をもとに最適なプロモーションを実施し、効果検証まで一気通貫でサポートいたします。

 

商圏分析とはデータ活用でマーケティング効果を最大限にするもの

商圏分析を実施することとは、商圏の詳細を把握してマーケティング効果を高めるだけでなく、将来的な経営の安定を予測することにもつながります。

ただし、精度の高い商圏分析を実施するためには、品質の高いデータを大量に収集しなければなりません。
CCCマーケティングのソリューションなら、7,000万人を超えるT会員の属性・購買履歴・行動傾向・趣味志向などのデータから詳細な分析を行い、効果的なプロモーションから効果検証までをお手伝いいたします。

 

 

※CCCマーケティングでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。

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